「Real Steel「という、ロボットがボクシングする映画です。
非常にハリウッド的にベタな映画だったのですが、お約束なストーリーが逆に心地よく、ラストの試合のシーンはめっちゃ興奮&感動しました。
これはロボットアクションでありながら、長らく離れていた父と子の絆の物語でもあります。
主人公のチャーリーが11年前に離婚してから一度も会っていなかった息子マックスと、とある理由から同居することになります。
二人はいろいろあってロボットボクシングのセコンドとして、最強の敵ゼウスと闘うことになります。
二人は反目しあったり協力しあったりするのですが、劇中マックスは自分の父親を一貫して「チャーリー」と呼んでいます。
ただ、ラスト、全ラウンドが終了した時、初めて「Dad」と呼びます。
息子と離れて暮らす父親として、ここで不覚にもうるっときてしまいました。
劇中では、11年間離れていた父の子が、ラストでお互いの絆を持ちます。
タイトルの「Real Steel」は、劇中のロボットボクシングのイベント名なのですが、親子の絆の意味もあるのかも知れません。
ただ、現実としては、やはり一緒に過ごした時間の分だけ、家族の絆は深まるんじゃないかと思います。
私の長男は、もう高校2年生なのですが、お互いに息子であり父であることは(もちろん)認識していますが、「家族」という言葉とはちょっと違うと、お互い感じていると思います。
二男は、まだ離れて2年くらい、去年会った時は違和感なく「家族」でしたが、成長すると共に、「父」と「息子」になって行くんでしょう。
寂しいですけど、抗えない事実だと思います。
まあ、これも父親らしいことをできなかった私の責任なんでしょう。
子供たちに普通の家庭を作ってやれなかったことは、一生後悔して生きて行くんだと思います。