2014年01月30日

肝臓癌闘病記(9)退院後

ドレーンは、お腹の右下の肝切離面と膿瘍の2本になりました。
あとは体液が出なくなればドレーンを抜いて終了で、その他の治療はないということで、2013年10月25日に退院することになりました。
その後は通院しながら、2週に1回くらいドレーンの交換を行ってました。
退院後1ヶ月くらいで、膿瘍からの体液が出なくなり、わき腹のドレーンは抜けました。
残る1本ですが、退院後50-100cc/日の体液浸潤が続き、なかなか抜けません。
そうこうしているうちに、会社からは雇用契約の終了を言い渡され、飛行機のオープンチケットの期限が迫って来ました。
半年のオープンチケットで日本に来たのですが、よもやこんなに長引くとは思っていませんでした。

とりあえず2014年1月18日にタイに戻ることにして、もしタイの病院で対応できるのであればタイで、難しければ再度日本に戻ることにしました。

タイのバンコク病院に相談したところ、対応可能とのことで、現在通院しています。
経過は順調で、2/5には最後のドレーンを抜去、治療終了の予定です。
しかしタイの医療費は高いですね。血液検査1万バーツ(3万円)、CTスキャン2万バーツ。
まあ再度日本に行く費用・時間を考えれば、まだこっちのほうがいいですけど。
posted by インサック at 13:06| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

肝臓癌闘病記(8)ドレーン

手術直後に体内に6本入っていた管(ドレーン)は、1週間くらいで3本になりました。
入っている部分の痛みはさほどではないです。
ドレーンは手術時に入れられたので、入れる時の痛みもありませんでした。
ただ、そのうちの1本、わき腹に入っている膿瘍ドレーンというものを、途中で太いものに変えました。
これがまた痛かった!入院中の瞬間最大激痛でした。
入れ替える前に
「痛かったら言ってくださいねー」
と言われたので、
「すごく痛いです!!」
と訴えたのですが、
「そうですねー、がんばってくださいねー」
と言われただけ。鎮痛とかやってくれないんだ。
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肝臓癌闘病記(7)入院中期

入院中は定期的にレントゲンを撮り、経過を観察するのですが、胸に水が溜まっているとのこと。
肝臓の右側を切除した後炎症が起こっており、横隔膜を隔てて右胸に水が集まっていると。
やけどした時の水ぶくれと似たような症状だそうです。
胸水は計3回、合計4,000ccくらい抜きました。
抜く時は背中の肋骨の間に管を入れるのですが、これがまた痛い!
一応皮下注射で麻酔してから針を刺すのですが、麻酔をしてても痛いです。
痛くない時はそうでもないですが、ひどい時は翌日まで痛みます。
先生いわく、神経は見えないし触ってもわからないので、痛いかどうかは刺してみないとわからないとのこと。

手術して1週間はほとんど飲まず食わず、その後も病院食を1/3くらいしか食べられない状況が続きましたが、体重は増えて行きます。
点滴による水分が体内にたまり、全身に浮腫みが出ました。
体重は、ピークで入院時プラス10kg。
その後利尿剤を飲み始めたら、毎日1kgずつ減少、加えて胸水トータル4kgで、退院時には入院時マイナス10kgになってました。
約50日の入院中に10kg増えて20kg減ったわけです。
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肝臓癌闘病記(6)リハビリ

3週間めくらいから、歩行のリハビリが始まりました。
本当は手術直後から行うらしいのですが、私の場合到底できる状態ではなかったので。
最初はベッドから起き上がることもできませんでした。痛い。とても我慢できない。
自分ではこういう我慢はできるほうだと思っていましたが、無理でした。
びっくりするほど歩けない。歩行器につかまって、50mほどの廊下を往復するのが精一杯です。
そして、また痛い。40cm筋肉を切っているので、当たり前ですが。
看護師さんによると、若い人よりお年寄りが、男より女が痛みに強いそうです。
お婆さんのほうが、手術後すぐに歩けちゃったりするそうです。
最終的には普通に歩けるようになりましたが、思っていたより回復に時間がかかりました。
10日はベッドの上に寝っぱなしだったのが、かなり影響しているそうです。

この間、CTスキャンやレントゲンを撮るため、移動することがけっこうありました。
初期はベッドに載せられたまま、しばらくして車椅子になり、最後は自分で歩いて行ってました。
医療関係者でも、術後の痛みに関する配慮はあまりなく、こっちが痛みに悶絶していても
「早く立ってください」
とか、平気で言います。
処置室に案内する時も、こっちはゆっくりしか歩けないのに、普通に歩いていったりとか。
このへん、もうちょっと考えて欲しかったです。
ただ、全体的には看護師さんたちのケアは非常に良かったです。
点滴の影響で尿意が我慢できない状態になってた時があって、大人用紙おむつをつけたりしてたんですが、その交換とか、夜中の鎮痛剤処方や氷枕の交換など、その他自分だったら無理なこともいやな顔せずやっていただきました。
posted by インサック at 12:58| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

肝臓癌闘病記(5)感染症

手術後10日くらいすると、痛みもかなり治まって来ました。と言っても、ロキソニンを飲まないと寝れないレベルですが。
熱も出なくなり、このまま回復して行けば退院か、という感じだったのですが、2週間めくらいに40度を超える熱が出ました。
これも後で聞いたのですが、血液が細菌に感染して体中に流れている状態、いわゆる敗血症だったそうです。
敗血症は場合によっては死亡することもある、けっこう危ない病気です。
5日ほどで治ったのですが、血中の細菌の検査のために、動脈から採血する必要がありました。
鼠蹊部から取るのですが、これがめっちゃ痛かった!3回くらいやられました。
動脈なので、けっこう深いところにあるんですよね。

入院後1ヶ月くらい経ち、だいぶ回復して来た時に、また熱がでました。
今回は38度台が毎晩出るというもの。
血液検査の結果、院内感染(MRSA)とわかりました。
MRSAとは、病院内にのみ存在する、薬品に対する耐性を持つブドウ球菌に感染する病気です。
病院には様々な患者さんが来ますので、一般にはあまりいない菌もいたりします。
また、そういう菌の治療に薬品を使いますが、そういう薬品に耐性を持つ菌が生まれたりもします。
そういう、通常には存在しない菌に感染してしまったわけです。
これに効く薬は限られており、私の場合はバンコマイシンという抗生物質を投与されました。
これがかなり大量かつ長期に渡り、入院期間を延ばすことになりました。
posted by インサック at 12:57| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

肝臓癌闘病記(4)手術


手術は2013年9月9日でした。
全身麻酔の手術は2回目ですが、やはり手術室に行くまではすごく不安ですね。
実際は数秒で麻酔が効き、目が覚めたら終わってるんですが。
手術室に入り、まず脊髄硬膜外麻酔を行います。
痛みもけっこうありましたが、それよりも、脊髄の近くに針を刺すということが、生理的に気持ち悪かったです。
朝9時に手術開始、目が覚めたら夜の10:30でした。13時間、大手術の部類でしょう。
腹には6本チューブが入り、加えて尿道カテーテルと鼻から胃にもチューブが入り、合計8本です。
この時点では痛みも熱もなく、意外とたいしたことないなあ、と思っていたのですが、その思いはすぐ覆ることになります。

手術翌日、麻酔が切れたら激しい痛みが襲ってきました。
ちょっとでも動くとすごく痛く、仰向けになったまま身動きできません。
体をずらして少しでも楽な姿勢を探すのですが、どんな姿勢でも痛いです。
あまりの激痛にうめき声が出ます。そんなのドラマとかの演出だけだと思っていたのですが、人間本当に苦しい時は、自然に声が出てしまうものなんですね。
痛みが襲って来たら、もう自分の意思とは無関係に、痛みのことしか頭にはありません。
ひとたびそういう波が来ると、そのことしか考えられなくなるって、恋に似てるよね。とかすかに思いました。
手術後1週間ほどは、激痛にひたすら耐えるか、鎮痛剤(これがけっこう強いものだったらしい)の副作用でもうろうとしているかでした。食事は一切できません。痛さで起き上がることもできないので。
発熱もあり、常時38-39度でした。
正直、この期間の記憶はあまりないのですが、両手両足に点滴されていたのは覚えています。
後から聞いた話だと、肝不全の状態だったらしく、血圧が200以上(測定不可能)だったそうです。
たぶんほっとくと死ぬような状態だったんでしょう。呼吸が浅くしかできませんでした。
posted by インサック at 12:42| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

肝臓癌闘病記(3)手術前の説明


タイの病院では、腫瘍の切除手術を勧められました。
費用は、手術のみで25-30万バーツ。日本円にして75-90万円です。
日本の健康保険を使った方が安く、かつ手術前後の説明を日本語で聞きたかったので、日本で行うことにしました。
日本の病院でも検査を行い、間違いなくがんであろうと。
肝臓がんは、実は原因のほとんどはウィルス性です。
C型肝炎が70%、B型が20%、残りはアルコール性肝炎の進行等です。
逆に言うと、肝炎ウィルスのキャリアでない人は、まず肝臓がんにならないんですね。

C型の場合、慢性肝炎から肝硬変になり、肝臓がんになる人が圧倒的のようです。
B型も同じなのですが、B型のみ、ごくまれに(1%以下の確率で)無症状からいきなりがんになることがあるそうです。
これが私のケースです。
軽度の脂肪肝にはなっていたそうですが、ほぼ健康な肝臓に、1%以下の確率でがんができてしまったわけです。
お医者様からは、転移は見られず、腫瘍もひとつだけなので、切除すれば完治する。再発の可能性は1%以下との説明を受けました。
また、血液検査での結果、抗体ができており(今回初めて)、ウィルスの活動量は低いことも判明しました。
ということで、今後B型ウィルスが活発化する可能性は低く、肝炎-肝硬変という進行になる可能性は低いこともわかりました。

手術ですが、みぞおちの下からJ字型に40cmほど切開するとのこと。
また、肝臓は血液が集まる器官なので、肝臓の切除と共に血管の止血・胆汁が漏れないような措置等が必要となり、簡単な手術ではないそうです。
80年代は手術後の死亡率は20%だったとのこと。今は1%だそうです。

他の臓器と違い、肝臓には再生能力があり、半年ほどで元の大きさに戻るそうです。
今回は前区域切除となり、肝臓の右部分を切除します。全体の30%程度です。
お医者様の説明では、10日くらいで退院できるとのことでした。このときは。
posted by インサック at 12:40| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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