2012年07月03日

人の思いなど僕にはわからないよ

タイという異国で暮らしているので、いきおいタイ人と接する機会が多くなります。
会社では日系企業担当なので、クライアントやパートナーは日本人が圧倒的に多いですが、社内やプライベートではほとんどタイ人との会話になります。

私はタイ人になりたいわけではなく、むしろ日本人として、日本人の考え方や価値観を忘れないことが、私がタイにいる価値だと思っています。
同時に、タイ人の考え方を理解し、両国の発展に寄与できる立場になりたいと思っています。
しかし、ちょっと深い話になると、タイ人との考え方や文化の違いを感じます。
一方、日本人の気持ちを100%理解しているのかと言うと、それも疑問です。

過去のブログでも書きましたが、離婚の前後でカウンセリングを受けていた時、カウンセラーの方にアスペルガー症候群(AS)の傾向がある、と指摘されました。
非言語コミュニケーション能力が低い、端的に言うと「空気が読めない」ということです。
また、人の発言の裏が読めず、言われた字面通りに受け取ってしまいます。
脳の先天的な発達障害なので、治療によって治ることはないそうです。

思えば、小さい頃から周囲に対して違和感を感じていたと思います。
小学生・中学生の頃、「笑い方が嘲笑っているみたいでむかつく」とか、「言動が他人を蔑んでいる」とか、言われた記憶があります。
不幸にして?勉強はできた方だったので、
「ちょっと頭がいいからっていい気になりやがって」
みたいなことも言われました。
幸いにして?体が大きかったことと、そういう嫌な面を補う魅力もあったんでしょう。
いじめの対象にはならず、友人にも恵まれていたと思います。

自分では、人を蔑んだりするつもりは全くなかったです。
なので、何故他人からそう言われるか全く分かりませんでしたし、改善のしようもありませんでした。
どこが悪いのか、自覚がないので、どこをどう直せばいいのか全くわかりませんでした。

ただ、経験による膨大なパターン認識により、
「こういう言い方の方がいいらしい」
「こういう事を言われたらこう反応するのと悪い印象ではないらしい」
といったことを少しずつ学習し、他人のあまり変わらない受け答えができるようになったようです。
なにぶん子供のころの話なので、はっきり意識していたわけではないですが。
特に、幼少期を過ごした熊本は田舎だったので、よけい周囲に合わせる術を学ぶ必要があったのでしょう。

まあ、他人の考えていることが本当にはわからないのは誰しも同じであり、他の人も私と同じように学習し、社会性を身につけていくんだと、ある時期までは思っていました。

しかし、どうやら違ったようです。
他の人たちは、私より遥かに速く社会性が学習できるようです。
私のようにパターン認識から理論的に学習するのではなく、感情レベルで「わかる」みたいですね。

ASの傾向がある人たちは(自分も含め)、
「他人の痛みが理解出来ない」
「自分のことしか考えられない」
「感情に乏しく、非人間的」
「人間じゃない」
「冷酷、冷血」
(これ、全部離婚のときに元妻から実際に言われた言葉です)
と思われがちですが、そうではないのです。
感情はありますし、思いやりもあります。
ただ、その表現方法が、多数派である非ASとは少し違うだけなんです。
だから、私たちを「人間じゃない」と断じるのはやめてください。

「言葉で言わなくても分かって欲しい」
と期待しないでください。
それは、治療できない、我々の不治の病なのです。
経験・学習・努力によって、多少マシにはなりますが、我々から見ると非ASの人たちはテレパシーで会話しているようなものです。

私は、同質的文化の日本で日本人として生きるも、海外で「文化や考え方が違う外人」として生きていくのがいいのかも知れません。
日本・日本人は好きですけど。



Theピーズ/バイブレーター
よそ者呼ばわりされちまったよ
人の思いなど僕にはわからないよ
posted by インサック at 19:51| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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